こにゃにゃちわ、
犬のお姉さんです。
今日は先日京都動物フォーラムで
講演されたDog Behaviorist、
ペット心理行動カウンセラーの
佐藤えり奈先生のお話をシェアします☆
Teaching a dog to sit using food
    
今回のテーマは
え!それってホントに「犬の」
問題行動?実は飼い主の行動が原因かも!
〜行動学でみるイヌの正しいしつけ〜
です。
    
まず、佐藤先生は”トレーニング”と
“社会性”の違いからお話しされました。
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よく勘違いする方がいるそうですが
トレーニングはペットの年齢を
問わずできるしつけのことで、
社会性とは生後3か月までしか
身につけられないのだそうです。
    
日本でよく問題視される犬の行動は
甘噛み。戯れているつもりでも、
噛まれる飼い主にとっては
痛いこともあります。
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先生曰く、本来甘噛みは子犬の頃に
兄弟や母犬とじゃれ合い
かむ強さなどを学ぶそうです。
    
しかし最近は子犬の頃に兄弟や
母犬から離し、社会性を身につける
機会がないまま成長した子犬を
ペットショップで購入する人が多い。
その結果、加減のわからない犬が
じゃれて噛むから痛い、となるわけです。
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このように、飼い主が望まない
行動(”問題行動”)をとる原因は
最初にその行動をした時に
ご褒美をもらったから、というのが
多いそうです。
    
どういうことか。
    
例え(1)
人が大好きな犬が家のチャイムに
反応して吠える行動。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これは最初にチャイムが鳴った時
吠えてたら人(ご褒美)が
入ってきた。
→犬は”今後もチャイムに対して
吠えれば人に会える”と学習する。
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例え(2)
犬がボールを持ってきては
“投げて!”と吠える行動。
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これは最初飼い主の元にボールを
運び、吠えている内に飼い主が
「仕方ないなぁ」と投げる。
→犬は”今後も吠えれば投げて
くれる”と学習する。
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このように、犬は学習する生き物。
もし問題行動があると思う方は
その問題行動をやめさせるのではなく、
他の良い行動を新たに覚えさせるのが
効果的だそうです。
    
吠える犬には、吠えなく鳴った時に
たくさん褒めたりご褒美をあげる。
    
そうするだけで、犬は新たに
「吠えない方がご褒美がもらえる」と
学習し、飼い主にとって良い行動を
するようになるのだとか。
    
みなさんも機会があれば
ぜひお試しください!